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岸田首相が低姿勢

参院予算委員会は17日、2021年度補正予算案に
関する2日間の基本的質疑を終えました。

野党は国土交通省による統計データ
書き換え問題などを追及したが、
岸田文雄首相は「しっかり行う」「検討する」を連発。

低姿勢を貫く首相答弁に野党は
攻め手を欠いているそうです。

「しっかり反省し、二度と起こさない
ためにはどうしたらいいか真剣に考える。
私の政府でしっかり行いたい」。

共産党小池晃書記局長から政府統計の
一斉点検を行うよう求められた首相は
点検には言及せず、丁寧に対応する姿勢を強調。
小池氏は診療報酬の大幅引き上げも迫ったが、
首相は「さまざまな意見を頂いている。
しっかりと予算編成過程の中で検討したい」とかわした。

「しっかり」「検討」といった一見前向きな
言葉を多用し、野党の言い分にも一定の
理解や配慮を示す首相。

野党の追及に時に色をなして反論した
安倍晋三元首相や、答弁書の棒読みを
繰り返した菅義偉前首相とは明らかにスタイルが異なる。

国民民主党幹部は「野党の主張を受け止めて
いるように聞こえるが結果的には何も
言っていない。のれんに腕押しで攻めづらい」と吐露。

共産党幹部も「言葉は丁寧だけど答えない。
つまらない」といら立ちを隠さないそうです。

岸田首相は、答弁はうまいのでしょうか。
暖簾に腕押しですね。