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マツタケ豊作

実りの秋に異変が起きている。

猛暑で果物の色づきが悪く、
出荷量も減少した。経験のない不作に農家の戸惑いは大きい。

山梨県特産のブドウは色づきの悪さに加え、
6月の雨でカビがつく「べと病」のダブルパンチ。
甲州市勝沼町でルビー色の「甲斐路」を育てる男性(81)は
「約500キロの収穫が今年は30キロ。
同じ手間をかけたのに」。JAによると、
県全体の「巨峰」の出荷量も1割減という。

長野県のリンゴは表面が変色する「日焼け」に悩まされ、
こちらも県全体の収穫量は1割減の見込み。
須坂市のリンゴ農家冨沢隆治さん(79)は
「60年以上やってきて、こんな年は初めて」と肩を落とす。

栗の産地の茨城県笠間市では早生(わせ)の収穫期が1
週間遅れた。柴田卓哉さん(66)の栗園は収穫量が4割減。
「ただ、ホクホクして甘みはある。中手(なかて)、
晩生(おくて)に期待したい」。また、
新潟県コシヒカリは9月末現在で
1等米の割合が過去最低の17・3%に落ち込んだ。

一方、岩手県マツタケは豊作に。
同県のキノコは収穫が遅れ、花巻市では先月、
マイタケが主役のまつりが中止されたほどだったが、
先月下旬の雨や気温低下で成長した。同
市で天然キノコを販売する及川忍さん(66)は
「大豊作だった1994年の天候に似ている」とみている。

大手卸売「東京青果」(東京・大田区)は
「多くの果物が出荷量を減らし、農家泣かせの年。
マツタケはお手ごろ価格」と話す。